「入国警備官」の仕事内容と試験について
本日は、入国警備官の仕事と試験についてご紹介します。
1.入国警備官とは
入国警備官は、海外から訪れる外国人や、日本に在留する外国人を管理し、違法行為などが行われていないかどうかの調査を行ったり、違反者を見つけた場合は摘発を行うなどの仕事をする、法務省入国管理局に所属する国家公務員です。
日本においては、外国人が日本に在留し、活動を行うためには様々な手続きやルールなどが定められていますが、これらを無視してしまう外国人も多いです。
また、違法行為が目的で不法入国する外国人や、在留期間が過ぎても帰国をしない外国人なども昨今では増えているので、そのような違反者を取り締まる役割を入国警備官は担っています。
また、退去強制を行う権限を持っているのも入国警備官です。
2.入国警備官の詳しい仕事内容
入国警備官の業務は、主に4つに分かれています。
まずは違反調査です。外国人が入管法に違反しているかどうか、一般人などからの情報提供を元にしたり、自らが調査を行うことで、違反者を発見します。
次が摘発です。こちらは警察官のように裁判所の許可を得て、捜索や押収などを行います。もしも違反者が逃亡する可能性があれば、身柄の拘束も行えますが、危険が伴う業務でもあります。
そして、身柄を拘束したり出頭した入国違反者を収容するのも入国警備官の仕事です。その違反者に関する審査は入国審査官が行いますが、退去強制令書が出されるまでは、入国警備官が違反者を監視したり、収容施設の警備を行います。
そして最後が送還です。退去強制令書が出た外国人を国籍国にトラブルが起きることなく送還させるために、航空や海港までの護送を行うのが入国警備官の仕事です。
3.入国警備官になるには入国警備官採用試験を受験する
入国警備官は国家公務員ですので、法務省の採用試験を受けて合格をすることが条件です。
学歴などに制限はありませんが、試験は1次試験と2次試験が行われます。
これに合格をすれば晴れて入国警備官になれる、という訳ではなく、採用試験の合格者の中から成績上位者が採用候補名簿に記載され、そこから誰を採用されるかが決定されるので、かなりの狭き門で、合格率は3%が平均です。
また、教養試験の内容は学歴に関係なく、高校卒業レベルの問題になりますが、それ以外にも人柄を判断する面接、体を使う業務が多いために、身体能力が十分にあるかどうかを判断するための身体測定や、体力検査もあり、一概に教養があるだけで合格できる訳ではないようです。
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